あの人みたいになりません

2019.10.22 /

女性活用戦略で各社は女性リーダー育成のラストスパートに入っている。
能力が同じであれば女性にアドバンテージを、というのはここ何年か耳にしてきた。有難い話に聞こえるが・・実際は微妙だ。
子育て、介護、と分担やアウトソースでは済まないことがある。今しかできないことはそれなりにやろう・・というのは特別な人の話じゃない。
それでも、会社はモデルを提示する。あの人みたいに、時には(わたし)みたいに(私も頑張ってきたのよ)と。
「私は能力がないので違います」「あの人みたいになれません」「私はそんなに強くありません」 
皆やんわりと言うが・・。本当に言いたいのは何?モデルと言われる人の生き方がそう感じさせてくれないのだろうか。
「なれません」ではなく「なりません」と言っている。れとりは違うようだ。

頑張っていると言われる人の必死な感じが周りを明るくしたり暗くしたりするのは何からくるだろう。
次に続くひとたちが見たいのは何なの? 夢や 希望や 楽しさや 豊かさや チャレンジや、
手応えや 成長実感や 人との関わりや 人を救うユーモアや ・・言葉に出来ないもの全てなのではないか?
「私がモデルになります!」と安易に言う人がいるけれど。いえいえ、違うのよ。学ぶ気がある人は、既に何からだって学んでいる。
子供のお砂場遊びからだって人間関係は学べる。

私たちは何を見せてきたのだろうか・・と考えてみる意味はある。